REPORT of Shibuya Slow Stream vol.23 予感良好

vol.23 予感良好
良い都市とは、どのようなものか。
良好な予感。予感の良好。良い都市には、気持ちや足が向く何かがあります。でも、その何かというものは、野生動物のように、追えば逃げてしまうようなものであるようにも思います。意図的につくろうとしても、叶わぬものであるようにも思います。なんだか分からないけど、と言うよりも、その分からなさこそが持つ引力。そんな気分をまとう音楽やフードやドリンクや遊びが集まります。子どもも、大人も、ペットも大歓迎。ぜひ、足をお運びください。
なお、わたしたちは、ベビーカーや車椅子でのご来場を大歓迎しています。会場は、渋谷駅直結の渋谷ストリームの広場です。館内には、多目的トイレや喫煙室もあります。大きな声が出たり、泣いたりしても大丈夫。必要なときには助け合いながら、みんなで良い時間をつくれたら最高です。
目次
ふりかえりトーク
開催概要
2025年9月6日(土) 7日(日) 15:00-21:00
渋谷ストリーム前 稲荷橋広場
entrance free

Live/Performance
山田 俊二と 和山椒

9月6日(土)16:30〜
白目
Instagram|@shirome_no_insta

9月6日(土)17:30〜
服部峻
Instagram|@hattorijun

9月6日(土)19:00〜
鳴らした場合
Instagram|@ippeikatoguitar

9月6日(土)20:00〜
seaketa
Instagram|@imseeketa

9月7日(日)15:00〜
辺口芳典 芝田一絵
X |@shibataie

9月6日(土)15:00〜「コトバトル」@階段エリア
9月7日(日)15:00〜「朗読とエチュードのキメラ」
工藤夏海
Instagram|@natsuponko

9月7日(日)15:00〜 みんなでつくる即興人形劇「まちがい劇場」@階段エリア
9月7日(日)16:30〜 「めでたし」
新しい部屋
Instagram|@room___n

9月7日(日)17:00〜
佐野千明

9月7日(日)18:00〜
横手ありさ
Instagram|@arisa.voice

9月7日(日)19:00〜
北里彰久
Instagram|@akihisakitazato

9月7日(日)20:00〜
Play/Popup
子どもも大人もお気軽真剣DJ体験
おしるこちゃん
Instagram|@0465chan
*6日のみ

9月6日(土)15:00〜
ひょうたんランタンをつくろう
yggpranks
Instagram|@yggpranks

宝石のようなキャンドル
Kivicandle
Instagram|@kivicandle

メキシコのお祝いくす玉“ピニャータ”
100beasts★piñata
Instagram|@100beasts_pinata

新世代アナログゲ-ム店
わなげボーボー
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Bookstore/Library
都市文化再考図書
City is our Dancefloor books、Books and Places

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日記専門店
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Food/Drink
世界のクラフトビール
Drinkuppers
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music lover foods
立ち呑みたこちゃん
Instagram|@tatinomitakochan
*6日のみ

spicecurryと魯肉飯
willow kitchen
Instagram|@willowkitchencar
*7日のみ

Daily practice
slow streamは、その開催場所である渋谷川のほとりと互恵関係でありたいと考えています。実施を重ねるたびに、その場所も育まれていく。日常の風景にも働きかけていく。そのような願いのもと、日常的な活動も展開しています。今回の開催でも、それらの関連ワークショップを実施します。是非、日頃の活動とともにご関心をお寄せくださいますと幸いです。
Spiral Club
渋谷川のほとりのコモンとアニミズム
Instagram|@spiral_club

渋谷川のほとりで、小さなビオトープづくりを進めています。日常的なメンテナンスや周辺の生き物等の観察会も行っています(ヘビを発見したり、ビオトープではトンボの赤ちゃんであるヤゴを宿したりもしてきました)。また、気兼ねなく環境課題に関して話をしたり耳を傾けたりすることを大切にする機会も育んでいます。
ビオトープ観察とオープンミーティング
スパイラルクラブがお世話をしているビオトープ。実は、都市を流れる川や私たちの暮らしと自然の距離について考えるツールでもあるのです。「人工的な自然」ともいえるビオトープを覗くことで、私たちは何を感じることができるでしょう?ビオトープを観察したあと地球や生活についてざっくばらんにみんなで対話します。誰でも参加ウェルカムです!
日時:9月6日(土)7日(日) 15:00-16:30
集合場所:Spiral Clubブース
定員:先着10名

渋谷川をぐるっと一周、ゴミ拾い
Shibuya Slow Streamは、催しを通じて参加者の方々と共に渋谷川周辺の景色や環境に目を向け、その保全や発展に取り組むことで、居心地の良い水辺空間をつくっていきたいと考えています。是非、みなさまご参加ください。
日時: 2025年9月7日(日)14:00(30分程度を予定)
集合場所:渋谷ストリーム前 稲荷橋広場 大階段前
掃除区域:渋谷川周辺
参加方法:実施日時に集合場所へお集まりください。
Collaborative contents
『あそビバ! リバーパーク×どこでも運動場』
Shibuya Slow Streamと同日に、渋谷川沿いのリバーストリートに、遊び場が出現します。渋谷川沿いの次世代型フィットネススタジオ「Kinetic Arts」と、街なかを運動場していく「渋谷どこでも運動場プロジェクト」の協力により、リバーストリートが公園のようになります。「バルシューレ」と呼ばれる、ドイツ生まれのボールとアスレティック遊びから、輪投げやフラフープといった昔ながらの遊びまで。風が通り抜ける川沿いで、思っきり遊ぼう!
日程:2025年9月6日(土)-9月7日(日)
時間:10:30~16:30
場所:渋谷川沿いリバーストリート
参加費:無料(予約不要)
対象者:子ども~シニア、年齢問わず
[主催]Kinetic Arts
[協力]渋谷どこでも運動場プロジェクト
ふりかえりトーク
イベントを実施して、おしまい。それは、「ビルを作っておしまい」の街づくりとどこか似てきます。shibuya slow streamは、そうであってはなりません。企画や準備に心を費やして迎えつつ、その成果をどうやって積み重ねていけるか!?というところが大事なはず。というわけで、心に留めておいたり、次に活かしていくための手応えや感触って何だったの!?それを一同でふりかえって考察していく時間も大切にしています。ここでは、その一部を当日の様子とともにご紹介します。







背負いがいのある言葉
いやー、またしても時間かかっちゃってスミマセン。
-レポーティング、いつになるんだろうって、ハラハラしてました。でも、みんな熊井さんが忙しいのを知っているから、あたたかく見守る姿勢を貫いてくれています。
いやー、現場で起こったこと、それを受けて考えたこと、それまで考えていたこと。文献を読み込んだりして印象に残っていること。なんか残していくことの必要性を感じつつも、アーカイブとは何か?どうあるべきか?というところからいちいち考えちゃって。
-大切な問いですよね。
あと、「予感良好」というテーマを掲げたときに、キュレーターの宮﨑くんが、「自分たちで、自分たちがやることに対して、良い予感ですみたいなことを言っちゃって良いんですか?」みたいなことを進言してくれていて、もっともだと思いつつ、それでもなお、その言葉を別の角度から掲げる意味があると感じていて、それについても考え続けてました。
-そんな一幕ありましたね。
で、まあ、当然、その言葉は誰に向けたものなのか?というものが問われますよね。
-どのような人に向けられた言葉か。
そう。で、誰にたむけられている言葉なのか?と同時に、というよりもむしろその前に、誰が背負うべき言葉なのか?その言葉はしっかり背負われているものなのか?ということをやたらと気にかけているんだな自分は、ということを改めて気がついたんですね。
-言葉を背負う?
えっと、渋谷の駅前広場で開催しているslow streamですが、目まぐるしく変化していくこの都市のなかで実施することの意味とか、そもそも、その変化を担う東急株式会社さんの活動の一環という側面もあるじゃないですか、このslow streamが。そうしたときに、「良い都市とは何か?」という問いを掲げて、そのなかで毎回テーマを変えていますが、今回のテーマである「予感良好」というのも、「良い予感がする都市って、良い都市だよね」ということなんで、そういうことなんであれば、それを深く考えたり、そのための新たな試行錯誤を見出していく。つくって終わりじゃない都市開発同様に、やってお終いじゃないイベントを目指すんであれば、そのようにして、背負いがいのある言葉を設定していかないとなんだよなあって。
-「背負いがいのある言葉」って良いですね!
この仕事をそういうこととして考えているところがあります。






「音響民主主義」が予感させる社会
-それじゃあ、「良い予感のする都市」ってどんな感じなんでしょうね。
ねえ。何か新しい出会いがインスピレーションを与えてくれる。旧友とたまたま出会えたりして自分の寄って立つところを確認できる。そういう面もあるかもしれませんよね。
-そういう出会いの半分くらいは、都市じゃなくて、インターネットやアプリの話みたいですね。
うわ。出会いは、都市ではない場所で訪れるものになったっていうね。うーん、まあ、少なくとも、出会いを育む場所ではあり続けて欲しいとは思います。ところで、「音楽が未来を連れてくる」というなんともグッとくる名前の本がありまして...。副題が「時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち」で、ビジネスやエンターテイメントの新しい常識というものは音楽が牽引していたということが著されているんですね。音楽が未来を予感させるものだった、という。
-予感!
そう。で、この本は終始冷静な筆運びなんだけど、最後の方で「イノヴェーションは決して技術やアイディアだけで生まれるのではなく、人の魂の成長が深く関わっていると思い知った瞬間だった」とアツい回述があるんです。それを読みながら、頭に浮かんでいたのが、オーネット・コールマン(Ornette Coleman, 1930-2015)で...。
-オーネット・コールマン???
フリージャズの先駆者で、サックスを奏で、多くのセッションを重ね、作曲も手掛けていた人です。「ジャズ来るべきもの」というアルバムも出しているんですが、その彼が「音響民主主義」という言葉を残しているそうなんです。
-わ!
ドラムは、リズム。ベースは、コードの基礎。ピアノは、和音。管楽器は、メロディ。といった役割分担が明確で固定的だった習慣を大きく揺るがしたそうなんですね。で、すべての演奏者が「平等」に音を出すということが目指されていて、それが非常に画期的だったと。すべての演奏者がメロディやリズムを持ち寄り、互いの音に耳を傾け合うことで生まれる音楽が目指されてて、「音の階級制度」を取り除いたとも称されているそうなんです。「音響民主主義」というネーミングからも、それらの態度や意志が感じられます。
-あるべき社会が、バンドのあり方としても、音響的にも、表現されている。「持ち寄り」っていうのも良いですね。ピクニックみたい。
まさにそうで、そういう音楽が、あるべき社会を予感させるものだったんじゃないかなって。「政治の季節」と呼ばれることもある1960年代において、音楽のあるべき姿とは?という問いが、そのままに社会のあるべき姿とは?というものと重なっていたようにも思います。で、まあ、そういうことの試みが、現在において無効かというと、決してそうではない。
-熊井さんがよく言う、広場がどうあるべきかは社会がどうあるべきかと一緒の話ってやつですか?
そうそう、予感というものをそういうこととして考えることもできますよね。あって欲しい未来を先取りする行為としての予感。







プロセスが目的を正当化する
いつもこの「振り返り考察トーク」が、文字が多いのは自覚してまして...。今回は、文字を少なめにしようかなと思っていたのですが、既に、長くなってきてしまいました。
-あはははは。でも、まあ、大切ですよね。
と、信じてはいます。だし、「目的が手段を正当化する」のではなくて、「手段だったりプロセスが、目的を正当化する」ということを、ついつい考えちゃうんですよね。
-どういうことです?
「目的が正しければ、手段はある程度フリーハンド」みたいな話って、わりと多いじゃないですか。目的のためには、手段を選ばないというか。それもそれで、分かるし重要な気がするんですが、そこでの目的やビジョンというものって、なんかいかにようにも言えちゃうじゃん、とも思うんですね。素敵なビジョンやミッションを掲げれば、全部うまくいくし、納得がそこに生まれる。なんて、ことはそれほど簡単な話じゃないですよね。
-たとえば、太陽光パネルが環境に良いからってそれを目的に掲げて、そのパネルを希少動物も生息するような自然環境を削りまくって設置するという手段をしたとしたら、そこに正当性というものは本当にあるんだろうか?っていう感じですか。
ですよねえ。「その目的に対する手段やプロセスが誠実である。だから、掲げている目的がもっともらしく感じられる」って、当然あるし、なんかそっち方が大事な気がしてて。
-ちゃんとやってるな、信頼できるなって。
そうそう。そのちゃんとさって、slow streamで言うと、いちいちこうやってダラダラと都度都度、「良い都市とは何か?」という問いを背負って、現場でも考察でも、応え続けていくことでしか生まれないよなって。
-そんな感じがします。





ポエジーと人間の出会いの場
なんか、何を成したら仕事をしたことになるのか?って、ずっと考えているんですよね。本当は、渋谷川が今よりきれいになってトンボとかホタルとかが棲めるようになったらなって願っているんですけど、それも当然簡単な話じゃない。
-渋谷川沿いでは、スパイラルクラブがビオトープづくりはもう2年以上続けていますよね。わたしも、もともとはその活動がきっかけで参加したのでした。
そうそう。よく続けてくれているなとも思うし、あそこでトンボのヤゴが育ったときの感動はひとしおでした。あの活動は、渋谷川そのものがこうなったらいいなっていう願掛けみたいなものなんですよね。まあでも、当初はタバコのポイ捨てとかゴミの投げ入れがビオトープにあるかもしれないというリスク意識もあったんですが、心配は気苦労で終わって、都市における人への信用というものを考えるきっかけにもなりました。
-やってみて分かったことってたくさんありますよね。
はい。まさにそうやって、プロセスを重ねていくことでしか、仕事の正当性を担保できない気がしちゃってて...。正当性といえば、ノーベル文学賞も受賞していた、メキシコの詩人のオクタビオ・パスが詩論でこんなことを書いています。「おそらく書くということを正当化する唯一の理由は、書くという行為が、ある日われわれがわれわれ自身に発した問いかけに、そして、その回答が得られるまでは、一瞬たりともわれわれを安閑とはさせておかないあの問いかけに、答えようと務めている、という点に求められるであろう(オクタビオ・パス、牛島信明訳「弓と竪琴」より)」って。
-問い続けるということ。
slow streamの場合は、「良い都市ってなんだろう?」って。で、彼は別の箇所で、「詩なしでも、ポエジーは存在する。風景、人物、時事などはしばしば詩的であり、それらは詩であることなく、ポエジーでありうる」として、「詩は文学形式ではなくてポエジーと人間の出会いの場である」とも言っているんですね。







朗らかな空間の創造
-「ポエジーと人間の出会いの場」!
場は詩的であり、言葉も一つの場的であるという感じ。で、なんでそれを言う、オクタビオ・パスをつらつらと読み直していたかと言うと、で、現場でそういうことを感じたんです。終わった後、写真家の立山くんが撮影してくれた写真とかも見返しながら結構ずっと反芻しているんですね。で、そこから発展して関連書籍を読み込んだりしているから、それこそイベントが終わった後も、自分の中では現場での経験がずっと続いている。
-関西から詩人の辺口芳典さんと芝田一絵さんが来てくれて、その辺口さんが、その場で遊んでいた男の子たちに話しかけて、その時に、渋谷川の上の空間がビルの隙間になっていて、そこから月が綺麗にちょうど見えていて、その男の子が「月が赤っぽく見える」って答えて、それを受けた辺口さんが「ちょっと赤っぽい月に向かって、いっちょポエトリー・リーディングしてみるか」って...。凄いシーンに立ち会ったなって感じがしました。それこそ「詩的な風景」。
ちょうど菊池さんが動画を撮影してくれていたから、Instagramでも発信されてましたよね。今は、ハイライトから見れるはずです。
-はい。ちょうど撮影できてました!この日、もうすぐ皆既月食の日だったんですよね。
ああ、そうか。色々とありがたいです。で、まあ、いろいろ考えながら、たとえば辺口さんの詩集を読んだりもしてて、彼の公式サイトをみたらステートメントにこう一言。「朗らかな空間の創造」って。
-あれ、ここまでの話と重なりますね。
ですよね、というのと、ホント「朗らかな空間の創造」ができたらなって、改めて素直に思いました。詩で言うと、今回、詩人の和山椒さんも音楽家の山田俊二さんとパフォーマンスしてくれていて、それこそ、一つずつ話し出すと終わらなくなっていくし、触れたいトピックが山のようにあるんですが...。なんか都市において、「本音」みたいなものって、とても浮くというか周りとのコントラストが生まれるんだなとも感じていました。







からだの奥から出てくる言葉と声
-本音が浮く?
えっと、あんまりまとまってなくって、ちょっと喩え話なんですけど、口から息を吐くときあるじゃないですか。熱い食べ物を冷ますときは、「ふぅ〜」って。
-はい。
冬の寒いときに手を温めるときは、「はぁ〜」ってなる。
-ああ。
自然と使い分けていますよね。「ふぅ〜」と「はぁ〜」で。やっぱり、「はぁ〜」の方が身体の奥から息が出てくるから、体温に近くて温かい。
-ああ、ああ。
で、なんか思ったんですけど、そういう体温を感じる言葉がそのままスピーカーから流れていく様子に、結構ドキドキもしたんですよ。なんでドキドキしたかというと、つまり都市、というか渋谷においてそういう機会があんまり無いからだなって。妙に、生々しく感じちゃうんです、そういう人の声に。それはきっと「はぁ〜」に近い。でも、多分、市場のような場所で熟練のお店のひとたちの呼び声がこだましている空間だと、そういうドキドキはあまり感じないであろう気もして。都市を聴覚的に考えたときに、音というか声の質によるサウンドスケープ(音の風景)って、場所や時代によって全然違うんだろうなということも考えてました。
-カフェや商業施設のBGMとはやっぱり違いますよね。
耳触りが良いから、良い。という簡単な話でも当然ないですからね。声のことは継続的に考え続けていて、文化人類学者の川田順三による「聲」という書籍を繰り返し読んでいて、例えば次のような文章をここ最近ずっと噛み締めている感覚があります。「声の生命は、発し終えられた瞬間に、何の痕跡ものこさずに消えてしまうところにある。声を発することが、イヴェントになりうるのは、そのためだ。ことばは本来声であり、文字はことばから声を、息を消し去ったから、空間に固定されて持続性を獲得したのだ」って。
-ことばは、声!息!それがイベント!
言われてみれば、ほんとそうで、ことばは本来、声だったんだろうなって。それをときに、歌とも言うし、詩とも言うし、物語とも言う。





ストーリーが生まれる場所としてのストリート
さらに考えていたのが...。
-あはははは、まだ続くんですか!
というのも、「渋谷の駅前で、ああいう実験的なことができていて凄い」みたいなコメントをたくさん頂くじゃないですか。
-アンケートでもたくさん頂いていますね。
とにかく、声を届けていただくのって励みになるし、とても嬉しい。と、同時に、「渋谷の駅前にも関わらず」というところだけに価値を置いたり、そういうストーリーにより掛かるのも避けたいなとも思うんですよ。
-というと?
言い換えると「やれなそうなところで、やりづらそうだけど、やる価値があることをやっている」ということになるかと思うんですけど、この最後の「やる価値があることをやっている」ということにフォーカスしたい気持ちが回数を重ねるごとに募っているんですよね。「駅前でできていて凄い」というストーリだけでは大義にはならないじゃないですか。
-んー、じゃあ、どんなストーリーだったら良いんですかね?
しつこいんですけど、「渋谷川をもっと自然豊かにしていきたい、人にも動植物にも居心地を良くしていきたい」という願いにまつわるストーリーにはこだわりたいんですね、実践に基づくストーリー。
-それはそうですよね。
でも強いて言えば、「いろんなストーリーが生まれるというストリート」にしていかないといけないんですよね、きっと。都市の広場って本来そういう場所であるべきところだし。
-ストーリーが生まれる場所としてのストリート!
ストリートのストーリー!なんかダジャレっぽいけど、大切なことのような気がしてきました。で、まあ、そういうことって、予感に導かれて人が集まって、さらなる予感が生まれてを繰り返していく、多元的で生きた時間が積み重なった先に生まれるものですよね。

Shibuya Slow Stream実行委員会
supervise:蓮池美砂絵、丹野暁江、吉田七海統、太田佳織 direction:熊井晃史 curation:宮﨑岳史、角田テルノ、橋詰大地 daily practice:Spiral Club design:somedarappa film photograph:立山大貴 social media management:菊池香帆 contributor:阿久根聡子 project management:千代村仁
山田俊二 と 和山椒 、白目、服部峻、鳴らした場合、seaketa、辺口芳典 芝田一絵、工藤夏海、新しい部屋、佐野千明、横手ありさ、北里彰久、おしるこちゃん、日記屋 月日 curated by 宮﨑岳史/ Books and Places curated by 阿久根聡子 / 中里龍造 curated by 熊井晃史/Drinkuppers curated by 丹野暁江 /yggpranks、Kivicandle、00beasts★piñata、 立ち呑みたこちゃん、willow kitchen curated by 角田テルノ、橋詰大地(わなげぼーぼー)