REPORT of SHIBUYA SLOW STREAM vol.7

Created
2022/3/28
  • 悪天候のため19日(土)の広場は15時までの開催に時間変更をしました。
 

今回のテーマは、いつもの暮らしから考える地球環境

衣食住に、文化や教育や福祉。領域を越境しながら活動をしている方々が集いました。渋谷リバーストリートや広場、渋谷ストリームのホールやホワイエなど、屋内外の様々なスペースが連なりながら、約60もの企画が繰り広げられました。
 
 

 

渋谷リバーストリート

メッセンジャーカルチャーを感じるマーケット、どこか懐かしいようでニヤリが生まれる射的コーナー、世相を反映しつつの選書が並ぶ移動図書館、自転車に乗ってまちを走るということそのものを1つのパフォーマンスにするプロジェクト。まちを走りめぐるメッセンジャーやデザイナー、書店の運営に関わる方々など。その道の人たちが、その道の人だからこそ生み出せるモノや空間が、渋谷川沿いに広がります。
 
出店者
ストリート(RE:)サイクルマーケット「LOOP Magazine」/射的とシルクスクリーン体験ブース「ストアルームいい」/不思議な移動図書館「PARADISE BOOKS」/サステナブルライド「Sustainable ride Include Tweed Run TOKYO
 
 

金王橋広場

バンの車両を暮らしに取り入れたライフスタイルの提案、帽子のサンプル製品の特別販売、発明特許を取得している発酵食品、旅のドキュメントマガジン、海外の生活雑貨。寝っ転がる、ぼんやり佇む、ハンドベルを奏でる。ゆっくりゆったりとした時間も流れながら、渋谷リバーストリートから広場へと会場は連なり、様々なポップアップで賑わいます。卒業を迎えられた学生の方々へのお祝い気分、近くにお住まいの方々のお散歩気分、お買い物目当てのウィンドウショッピング気分。いろいろな気持ちが重なり合うのもこの立地と催しならではの風景かもしれません。
 
出店者
バンライフを楽しむ大人を応援「AUTO MOTIVE JAPAN」/都会的でスタイリッシュな表情の帽子
HUNTISM & YENWORK」/活きてる米糠発酵食品『万成酵素・BUNKAI-San』と屋久島発旅する雑誌『Kilty Books・サウンターマガジン』「万成酵素 & Kilty Books」/MADE IN TOKYOから発信するUNISEXブランド「CALDO...TOKYO JAPAN」/ドイツ・ベルリン発信の人気iPhoneケースブランド「IPHORIA」/アメリカ・カリフォルニアから届いた子ども服ブランド「Rylee + Cru
 
 

稲荷橋広場

渋谷限定のエリアビール「渋生」、日本茶プロデューサーの方が足をかけて辿り着いた珠玉の日本茶、70年以上の歴史を持つイスラエル発の革靴(NAOTというブランド名はヘブライ語で「オアシス」を意味するそう)、アーティストたちのコレクティブによるオリジナル作品やワークショップなどなど。たくさんの往来の中でゆったり居れる、思いもよらぬ出会いがある。意外とそんな機会は珍しい。それはきっと、広場を広場らしい顔にしていくことなのかもしれません。今回の来場者特典は、オリジナルトートバックづくり。渋谷でくらし・はたらく障がいのある方の描いた文字がフォントになった「シブヤフォント」のスタンプを押して完成させます。すぐにお買い物バックとして活躍していく姿も見られました。
 
出店者
感動の“香り高さ”を。日本茶ブランド「Sora Japanity」/ようこそ南伊豆町!「南伊豆フェアチーム」/歴史と大自然が育てた木曽檜プロダクト「木曽商店」/水・原料・エネルギー。環境に配慮した紙創りから生まれた再生紙雑貨「山陽製紙株式会社」/育てる靴「NAOT JAPAN」/身近な人や街、東京を愛する気持ちを表現したロゴプロジェクト「KISS, TOKYO」/アーティストやダンサー、デザイナーによる、プロセスを楽しむアイテム「「うん!」Team!」/-beyond boundaries of craft, product and gender-「nejicommu」/グラフィックデザイナーが切り替えや異素材でデザインしたユニセックスのアパレルブランド「Aloye」/好きなものを好きなように。好きだと思える物と場所を。カテゴリ・ジャンル・背景を越えて。「THE CHARLIE TOKYO」/キッチンカー「BARDUHNドイツデリカテッセン」「Kitchen Rarinju」「AKIMOキッチン」
 
 

ホール

SHIBUIYA SLOW STREAMの一環として同時開催されたのが、日本最大級のサステナブルのお祭り「めぐりわひろば(プロデュース:Meguriwa・ORGABITS・QUANTA)」。渋谷ストリーム ホールの4階から6階までのフロアを越えて、まさに「めぐりわひろば」が広がっています。都市と自然のつながりを再考するもの、サーキュラー・エコノミーを目指した街づくりの実践を伝えるもの、これからの美しさを問うもの、CBDを活用したウェルネスやフェムテックの可能性や最先端の動向を確認するものなどなど。さまざまなメッセージやテーマが行き交います。共通するのは、これからの暮らしや経済やものづくりのあり方を豊かに再定義しようとするその眼差し。キッズフリマや親子ワークショップなど、子供たちが来場者としてもプレイヤーとしても会場に織り混ざっている風景もとても印象的でした。
 
トークイベント(セミナー)
yuji(QUANTA)/井出武尊(QUANTA) /山井梨沙/ELLE/ MOTOKO/本島彩帆里/ OCO /竹倉史人/塚田有一/ MICHIRU/エバンズ亜莉沙/ 鎌田安里紗 / 福島洋次郎(白馬村観光局)/ 山下史哲(CIRCULAR DESIGN STUDIO.新東通信)/ 岡野隆宏(環境省) /岩本麻奈 / 宮台真司/ ほか
 
出店者
【ワークショップ】アースリング/和茶園 ホッコリサークル/EDIX/早川木工所/奥田染色/キャライノベイト【親子ワークショップ】あそびとデザイン【アートインスタレーション】KiNG(アーティスト) /ソウダ・ルア(現代"美食"家)/ 塚田有一(フラワーアーティスト)【マーケット】ORGABITS /GREEN WORK HAKUBA/UCHIDA DYEING WORKS/加子母森林組合/SIWA(大直) / QUANTA Concept Store(E3Live,CLAYD,new me clothes,eume)/信州経木Shiki/pioneer plants /Japan Blue Jeans /大麻博物館/伊勢麻福/ENDOCA/WARDROBE TREATMENT/ORDER MADE CLEANING/Repairthing/LEATHER ITEM REPAIR STUDIO/nirsi【キッズフリマ】笹塚ボウル【ファッションフリマ】DAN (ファッションYouTuber ハズム/めぐさんTV etc)/junna/宇藤えみ/村越清香/松田亜衣/吉田ちかげ ほか
 
 

 

渋谷川をぐるっと一周、ゴミ拾い

渋谷川は、今ではカルガモなどの生き物も訪れるようになりましたが、まだまだ川へのゴミの投げ入れの問題や季節によっては害虫の発生といった課題もあります。SHIBUYA SLOW STREAMでは、みんなで渋谷川周辺の景色や環境に目を向けて、居心地の良い水辺空間をつくっていきたいと考えています。いつもの清掃活動に加えて、参加型のゴミ拾い活動も進めています。開催回数を重ねていくほどに、エリアもきれいになる。そんな取り組みになることを願っています。
 
 

 

ふりかえって

温暖化、海洋汚染、森林資源の減少などなど。地球の環境問題が逼迫しているということは、程度の差はあれどみんなの頭の片隅にあるはず。(さらには感染症の拡大に、悲壮感を感じる不安定な世界情勢も。)だからこそ、それぞれが切実に感じていることや考えていること。そこから生まれるメッセージやプロダクト。そんな有形無形のものがまちなかに集まって交差する機会をつくりたい。ささやかかもしれないけれど、それを積み重ねていきたい。「いつもの暮らしから考える地球環境」というテーマの背景にはそのような想いがありました。「地球環境」といっても、とってつけたようなスローガンを並べるだけではなかなかしっくりきません。それぞれの興味関心のなかで常日頃考えたり実際にやっていることの延長線上にある創意工夫の数々を持ち寄れたり、感じられたりできる場にすること。きっとそういう「本人」や「本物」との出会いが次への行動のインスピレーションをもたらしてくれるはずです。
 
「ぼくたちみんな、メッセンジャーなんですよ。」これは、LOOP Magazineさんによる「ストリート(RE:)サイクルマーケット」での何気ない会話の一コマです。渋谷のまちをいつも駆け巡っている人たちだからこそ見えているものや、作れるもの。思えば、そういう「本物さ」に飢えていたような気もします。そしていつの時代も、そんな「本物さ」が生まれる起点は、きっと個人の試行錯誤であるはず。そんな個人の方々との連携の結果が、渋谷川沿いから渋谷ストリームの建物のそこかしこに広がっていった今回の風景。渋谷ストリームの建築デザインが「渋谷の持つ界隈性やストリートの魅力を増幅すること」が主眼の1つとされ、屋外と屋内の空間が連続性を持って流れていくようなつくりになっていることが思い出されます。人の可能性と施設の可能性が重なり合うようなあり方をこれからも考えていきたいと思います。そして、もちろん地球環境について考えるのはこれで終わりではありません。それはどんなときでも、どんなことでも前提にしなければいけないイシューなはず。SHIBUYA SLOW STREAMは、そのような心構えで挑戦を重ねていきたいと思いますので、ぜひ引き続きご期待ください。