REPORT of SHIBUYA SLOW STREAM vol.3
7月のテーマ:「うごく」
7/10(土)〜11(日)の「SHIBUYA SLOW STREAM」のテーマは、「うごく」。遠くへ出向くことも人と集まることも気軽にはいかない。コロナの影響で、これまでの当たり前が大きく揺らいでいる今。だからこそ、心も動く体験を届けたい。渋谷川沿いを舞台にして、ここならではのゆったりとした風景をつくりたい。いつもとはちょっと違った「うごきかた」をしてみたら、街にもっと居場所がみつかるかも、過ごし方も変わるかも。そんな想いでの開催です。
目次
開催概要
LUUP(小型電動アシスト自転車、電動キックボード)
「『徒歩だとちょっと遠い』を、快適で楽しい移動体験に」というLUUPさん。渋谷川沿いのリバーストリートと明治通り沿いをぐるっと一周できる試乗体験です。シェアできる移動手段として、徐々に街なかでもみかけるこのサービス。「よく見るんだけど、乗ってみたかったんだよね」という声も。移動手段が変われば、街の愉しみ方も変わってきますよね。
原ちゃり電ちゃり(電動バイク)
「電動自転車の制限は24Km/h、原付バイクは30Km/hと、大差がない。同じようなスピードの乗り物なのに、全然違う業界の取り扱いになる。これは一緒にしたらいいじゃないか?よし、やる! 」という原ちゃり電ちゃりさん。なんと、初めてのイベント出展がこのSHIBUYA SLOW STREAMとのこと。折り畳み式の電動キックボードなど見たこともないような斬新なデザインのものばかりで、人に街にちょうどよい移動手段は何だろう?という問いを考えたくなるほどです。
EV-LAND
「『eco』をキーワードに、EV(電動車両)による新しい生活文化を」というEV-LANDさん。アジアでみるあのトゥクトゥクの現代版ともいえる「EV-TUK TUK」など、幅広いEVの世界がひろがります。もちろん「EV-TUK TUK」の試乗体験も。車体も安定しているので安心感がありつつも、トゥクトゥクから眺める渋谷はちょっとエキゾチックです。
ミニチャリレース(まめサイクル(ミニ自転車))
膝丈ほどの小さな自転車のまめサイクルのミニチャリレース。「asobu park」なども手掛ける松本侑平さんたちが笑顔で教えてくれます。子ども用?もちろん子どもが乗るもよし、でも大人用でもあります。家族でレースをすれば、親より子どもの方が早かったりの形勢逆転です。早く・遠くへ・たくさんを。「うごく」ということは、そんなことが価値とされていたと思わされる、苦労を愉しむ体験です。
移動式図書館「PARADISEBOOKS」
「うごく」といえば、人が動くのもいいですが、施設が動いてもいいのかもしれません。そこで、「楽園のような場所に立ち現れては消えていく不思議な図書館」のPARADISEBOOKSさんの登場です。サーカスのテントのような大きなティピが川沿いに佇む景色は壮観です。「うごく」をテーマとした本をたくさんセレクト。木立のような風通しと日陰。思わずゆっくりとした読書時間が訪れます。
MOTOCO×HAGISO ~旅する朝食~
「移動するゲストハウス」というMOTOCOさん、「築60年の木造アパートを改修した『最小文化複合施設』」であるHAGISOにあるHAGI CAFEさんが提供する「旅する朝食」のコレボレーション。旅先で出会うおいしいものをお届けすべく、日本各地の地域食材を使用した加工食品の販売に、料理やワーケーションにフィットするように改装されたワゴン車の展示です。こんな乗り物があれば、地域のおいしいをもっと愉しめる。こんな食材があれば旅をしなくても旅気分を味わえます。
Carstay(キャンピングカー)
「誰もがかんたんにVANLIFEを楽しめるよう、キャンピングカーやバンのカーシェア・レンタル、車中泊用のスペースシェアサービスを」というCarstayさん。どこでも働ける時代になりつつある今、衣食住を詰め込んだ「バン」に乗り出せば、自由な暮らしがやってきそうです。そんなVANLIFEを味わうべく、実際の車内をゆっくり体験します。子どもたちもまるで秘密基地のように過ごしていました。
SURUTOCO(シルクスクリーン)
「シルクスクリーンの遊び場」であるSURUTOCOさん。紙や布にその場で印刷ができます。今回つくるものは、サコッシュ。SURUTOCOオリジナルデザインのものからSHIBUYA SLOW STREMオリジナルのデザインまで。想い想いのものがつくれます。川沿いの街なかで、誰かがゆっくりものづくりをしている。なんだかありそうでなさそうな景色は、このイベントならではかもしれません。
「うごく」をふりかえって
街で、何が動くのか?どのように動くのか?「うごく」ということを考えるということは、これからの暮らし方や街のあり方を考えていくことだったように思います。ところで、Paradise Books さんのちょうどお向かいでにぎわいを見せていたのは、たまたま同時開催となった100BANCHさんによるフリーマーケット。主催としては別のイベントでも、遊びに来てくれるお客さんは、どちらも「川のほとりの催しもの」として、同じ目線で楽しんでくれていたよう。イベントの枠もチーム組織の枠も超えて、渋谷川の景色をいっしょにつくっている光景は目指したい未来かも。SHIBUYA SLOW STREAMは、想いは変えずテーマの切り口は変えて、ほぼ毎月開催を目指して継続していきます。また、ご来場をいただくお客様はもとより、出展をしてみたいプレイヤーの方も募集中です。お気軽にお問い合わせください!