REPORT of SHIBUYA SLOW STREAM vol.8

Created
2022/5/24
 
 

今回のテーマは、「土と水とまち」

 

 

「ハーブ苗と土」のふるまい

「なんだかまちなかで土に触れ合える機会がなかなかないけど、やっぱり必要だよね」ということで「ハーブ苗と土」のふるまいです。渋谷川沿いで都市農業をすすめるUrban Farmers Clubさんによるふかふかな土。グリーンショップのハルカゼフラワーさんによるハーブ苗。ハルカゼフラワーさんは植え替えのレクチャーもしてくれます。「植え換えのとき根っこはほぐすといいの?」「いいにおい!」「どんな料理に合う?」「水やりの頻度は?」と、自然と会話も広がります。早速ハーブの味見をする姿も見られます。渋谷のまちなかでみんなで土いじり。これからも繰り返し見ていきたい景色でした。
 

 

ハルカゼフラワー

少しエッジの効いた独特で自由なセレクトやプロダクトで花のある暮らしを提案するハルカゼフラワーさん。「ハーブ苗と土」のふるまいワークショップをすすめつつ、ポップアップショップも展開。今回は多肉植物や個性豊かな植木鉢などがずらりと並びました。植物との素敵な出会いが待っている渋谷川沿いのお散歩って素敵です。
 

 

Urban Farmers Club

「食べものだけじゃなくて、着るものも育ててみよう!」ということで、渋谷川沿いでエディブルガーデンも手掛けるUrban Farmers Clubさんによるオーガニックコットンの種とりワークショップ。木製の種取り機の歯車をくるくる回して、自分の手で取り分けた種はプレゼント。オーガニックコットンはご自宅でも簡単に育てられる植物とのこと。何気なく着ているTシャツ(の原料であるコットン)が土から生まれていること、1枚のTシャツにもたくさんのコットンが必要となることなど。いざ育ててみるといろんな発見がありそうです。秋の開催が予定されている、育てたコットンの糸つむぎワークショップもとても楽しみ。
 

 

MODRINAE -戻り苗-

ソマノベースさんによる「MODORINAE」は、新しい観葉植物のあり方を提案。自宅でどんぐりを種から育てて苗木として森に返すことで、山づくりに直接的に参加することができます。「人と自然が健康に過ごすことができ、豊かな関係を共に残し続けられる」ことを大切するためのプロダクトは、ご自宅用にもギフト用にも最適。どんぐりの成長を喜ぶとともに、森林や水源の保全への意識も育まれそうです。
 

 

100BANCH farm

「100年先を豊かにする未来」を創造する場、100BANCH。渋谷川沿いの施設を拠点に様々な実験が広がっています。そのひとつが、Share Re Greenさんによるシブヤ系循環型農園。今回は米袋から野菜ポットをつくって夏野菜の種まきワークショップの展開です。ご自宅で芽が出てきたら渋谷川沿いの可動式プランターである「100BANCH farm」に持ち寄ってみんなで育てていきます。農業や経営や福祉などなど、様々なバックグランドを持つメンバーの共通項は「主観的幸福指数」が高いと言われるラオスの風土に魅了されていること。そんな知見や感性を持ち寄って、渋谷の幸福度をあげていく新たな取り組みが始まります。
 

 

木曽商店

木曽檜の木工品や木曽漆器等を販売する木曽商店さん。SSSの常連さんでもありますが、毎回登場する新たな逸品が新鮮です。自分でひと手間かけてつくる木曽檜の積み木、箸、コースターに続き、今回はなんと!拍子木が仲間入り。実際に手に持って打ち合わせてみると、手触りの気持ちよさと心地よく響き渡る音にびっくり。思わず拍子をとってしまいます。子どもたちはびっくり、お年寄りは懐かしい。渋谷川沿いで響く拍子木の音色はスピーカーから流れる音とはまた違う趣がありました。
 

 

自然野菜のら

千葉県我孫子市で西洋野菜を中心に年間150種類ほどの野菜を無農薬無化学肥料で育てている自然野菜のらさん。コールラビ、人参、スナップエンドウ、小松菜、チンゲン菜、ズッキーニなど。珍しいものから常備菜まで、そして旬のものがずらりと並びます。「これは焼くとうまいっすよ」「これは特に今が旬だから」と、生産者の方々から直接お話を聞けるのは有り難く貴重な機会。とにもかくにも野菜がエネルギッシュで存在感がひときわです。お野菜もやっぱり「いきもの」って感じが味わえます。ご家庭への定期便などオンライン販売もあるようなので是非チェックしてみては。
 

 

TORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT

渋谷ストリーム4Fに店舗を構えるTORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURTさん。「サイクリストフレンドリー」というコンセプトを掲げて「自転車通勤をするワーカーをサポート」するべく、身体を内側からも磨くフードやドリンクを提供しつつ、自転車のインフォショップとして様々な情報が集まります。(なんと、渋谷ストリーム地上1Fから大型エレベーターで自転車と一緒に4階フロアにあがり、店内のサイクルラックに自転車を停めて滞在できます。)今回の出張出店では、自社農園で水耕栽培したフレッシュな葉物野菜をはじめ、老舗スパイス専門店「東京スパイスハウス」の特製スパイスが並びます。歩行者の方々とともにサイクリストの方々がお買い物をされていく姿がとても印象的でした。
 

 

CYAARVO

CYAARVO(シアーヴォ)さんのビーチサンダルは、天然ゴムでつくられていて適度に柔らかくて、しっかり厚底。まちなかのコンクリートでもとても歩きやすいし疲れづらい。今回は、700パターンを超える豊富な組み合わせから好きな色を選び、オリジナルのビーチサンダルを作ることが出来ます。特殊な工具を使いつつ自分の手で作ったものってやっぱり愛着も湧くし、より大切にする気持ちになります。その場で靴を履き替えてまち歩きに向かう方の姿も。暖かくなってきたこの季節、足元から気持ちいいって大切ですね。
 

 

WaQ!!!

「『わがままに生きてもいいんだ』 そう思える人を、1人でも多く増やしたい」というWaQ!!!さん。活動の一環で子どもたちが思うままに落書きをしてそれを身にまとうというワークショップが展開されています。今回は「そのワークショップの参加費をできるだけ無料にしたい!」という想いで、売上を活動費にあてるべくTシャツを販売。となりでは、道にチョークで自由に落書きができるコーナーも。子どもたちやときには大人たちも、思いつくまま気の向くままに、道を大きなキャンバスにして落書きや遊びを生み出していったり、たまたま居合わせた人同士で会話が生まれたりする様子に、「わがまま」の素敵な重なり合いを感じました。
 

 

渋谷ビールプロジェクト

今年で2年目の活動をスタートさせた渋谷ビールプロジェクト。みんなで役割を分かち合いながら渋谷川沿いでホップを育てて、渋谷産のクラフトビールをつくっています。今回は、念願のビールが完成して初めてのお披露目トーク。Urban Farmers Club代表理事の小倉さん、JAZZ BREWING FUJINOの山口さん、東急株式会社の丹野さんの3名がホップ栽培から醸造までの一連の流れを振り返ります。美味しいビールをつくることが目的でありつつも、そのプロセスで生まれる試行錯誤や発見、人の関係性そのものも大切。「お土産」って、土から産まれるって書くけど、ほんとうにその土地から生まれているものって案外少ないですよね。
 

 

渋谷川をぐるっと一周、ゴミ拾い

渋谷川は、今ではカルガモなどの生き物も訪れるようになりましたが、まだまだ川へのゴミの投げ入れの問題や季節によっては害虫の発生といった課題もあります。SHIBUYA SLOW STREAMでは、みんなで渋谷川周辺の景色や環境に目を向けて、居心地の良い水辺空間をつくっていきたいと考えています。いつもの清掃活動に加えて、参加型のゴミ拾い活動も進めています。開催回数を重ねていくほどに、エリアもきれいになる。そんな取り組みになることを願っています。
 

 

ふりかえって

地元の方も遠方の方も。目指して来てくださる方も、たまたま立ち寄ってくださる方も。SSSには、様々な方がお越しになります。唱歌「春の小川」のゆかりの地でもある渋谷川。「昔はもっと汚かったのよ。光も当たらなくて暗くてね」「時代を遡ったら清流だったんでしょ」「さっきカモが泳いでましたよ」「ハクセキレイだ!」「もっと川を身近に感じれたらいいよね」と、自ずと渋谷川が話題にあがります。インターネットのWi-fiが強いところに人が集まるように、そもそも風や木陰が気持ちいいところに人は自然と集まるもののような気もします。
人が本当に心地よいと感じられる場所。それはきっと動物たちにとってもよい場所なのかもしれません。渋谷川沿いのSSSは、ペットのワンちゃん連れのお散歩も大歓迎です。ぜひワンちゃんと一緒にゆっくりお過ごしくださいますと嬉しいです。
お買い物はもちろんのこと、ただ佇んでいるだけでもいいですし、井戸端会議やピクニックだって。居心地のいい場所は、いろんなふるまいが生まれる場所。SSSの会場となる渋谷川沿いにはたくさんのベンチがあります。座れる場所がたくさんあります。世界的にも東京はベンチの少ない都市と言われているようですが、それはここでは例外です。今回はそんな川沿いに腰掛けて、タブレットでまちの風景を模写している2人組がいらっしゃいました。尋ねてみると「なんだか描きたくなっちゃって」と嬉しいコメント。
今回出店もトークもされたUrban Farmers Clubさんは、渋谷川沿いのスペースでコミュニティファームも運営されています。SSSの傍らで、メンバーの方々とトウモロコシの苗植えをされているシーンも。こういった日々の営みが風景になっていく様子がとても素敵です。イベントの日だけでなくても、目を向けてみれば心が動くことがたくさんあるはずですよね。
 

 

次回のお知らせ

次回のSSSは、7月16日(土)17日(日)。ご来場いただいたお客さまには先着順で「渋谷ビールプロジェクト」の渋谷産クラフトビールをふるまい予定です!ぜひお越しください。