「渋谷にヌシは可能か?」記録冊子データ公開中!

「渋谷にヌシは可能か?」記録冊子データ公開中!

SSSディレクターの熊井が、企画と聞き手を務めたトークイベント「渋谷にヌシは可能か?」の記録冊子のデータが公開されています。冊子の現物もSSSでの手渡し配布会や読書会の実施も検討しています。ぜひ、ご注目ください。
 
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「渋谷に、ヌシは可能か?」と題して開催したトークイベント。この小冊子は、その様子の一部を取り纏めて再編したものになります。
 
「渋谷に」という箇所を他の地名に変えた途端に、このフレーズが持つ意味もそれに応じて揺らぐように感じます。つまり、「ヌシ」について考えるということは、その場所らしさを捉えていくようなものでもあるはずです。
 
一方で、人と場所、人と自然、人と人、そういった関係から集団的に創出される「ヌシ」の話は、私の、そして私たちのあり方を照らし返しているようにも思います。
 
「渋谷に、ヌシは可能か?」という問いがどのような意味を持つのか、そもそもそれが可能なのか。それらの探求はまだ始まったばかりです。
 
約80人が一同に集まった当日。その熱量と内容の全てをお伝えすることは
そもそも叶うものではありませんが、これからも続くそれらの探求のために、この小冊子がなにかのきっかけになることを願う次第です。
 
「渋谷に、ヌシは可能か?」
日時:2024年1月29日(月)19:00-21:00
会場:渋谷ヒカリエ8階 COURT
ゲスト:伊藤龍平(國學院大學教授)
聞き手:熊井晃史(omoomocity/GAKU/とをが)
[主催]omoomocity production
[共催]渋谷ヒカリエ Creative Space8/
 
伊藤龍平
1972年、北海道生まれ。2003年、國學院大學大学院修了、博士(文学)。同年、台湾・南台科技大学に赴任。2021年、國學院大學に着任。専門は伝承文学。口承文芸(昔話、伝説、神話、噂話など)を中心に、広く研究活動をしている。動物に関する興味は『ツチノコの民俗学』(2008年)、『江戸幻獣博物誌』(2010年)の頃から抱いていて、近著『ヌシ』(2021年)では、全国のヌシ伝承を通して、人と自然との関係を考えた。その他の著作に、『ネットロア』、『何かが後をついてくる』、『怪談の仕掛け』など。
 
渋谷川に存在感を感じなかった/ヌシとは何か/「生」の延長線上にある神秘/湿地帯の話/水は、ヌシがコントロールすべきものだった/一方的にヌシが人間を襲うことはない/詩的想像力が喚起される場所/渋谷にヌシは可能かという問いを立てるために/逆開発/治水、利水、親水/ヌシと東急/為政者と水、民と水/渋谷にヌシはいたか?/ヌシと人間の拮抗/ヌシを引き戻す/ヌシと人間の新しい関係/異人歓待/集団的詩的想像力/人がいるからヌシが生まれる。ヌシがいるから人がつながる
 
企画/聞き手/編集:熊井晃史  記録/デザイン/造本:佐藤海  キービジュアル:Somedarappa
powered by 渋谷ヒカリエ Creative Space 8
 
プロジェクト公式サイトよりご覧いただけます