Shibuya Slow Stream vol.18 好運

Shibuya Slow Stream vol.18 好運

vol.18 好運

 
良い都市とは、どのようなものか。
 
Shibuya Slow Streamは、その問いに応え続けていくための取り組みでもあります。「偶然のより良い出会いが訪れる」というものは、まさにあるべき都市像を表しているように思いますが、運というものを良し悪しに振り分けているものが何なのかというところに、不思議さを感じます。
 
例えば、路上で奏でられるものが時にそうであるように、街なかの雑踏や喧騒といった想定外を味方につけてしまうような音楽というものがあります。極端なことを言ってしまえば、ノイズキャンセリングならぬ、ノイズウェルカム!?な音楽のスタイルだってあるはずです。
 
Shibuya Slow Streamの会場は、渋谷の駅近くという立地にしては珍しく、ゆっくりと座ることができる場所がたくさんあります。「果報は寝て待て」を実践するにはぴったりかもしれません。大人も子どもも、そして広場ですからペットも大歓迎。是非、足をお運び下さい。
 
 
 

Live/Dj:

 
OMK(YOUNG-G、MMM、Soi48)
 
ぽんぽこ山(馬場正道、tegadeteru、チャーハン、カントリー田村、テンテンコ)
 
よだまりえ
Instagram|@marie_yoda
Photo by comuramai
 
kacous limba
Instagram|@kacouslimba
 
Sofar
Instagram|@so__far___
 
pnnikin
Instagram|@phlegkys
 

Livepainting:

STONE63
Instagram|@oddstone63
 

Popup:

OMK
関連音源とアジア直送の激レアグッズ
Instagram|@studioisi
 
バラエティショップ WAN-WAN
雑貨・たぬき・タレントグッズなどの生活不必需品
 
奇声を発して暴れる坊や
雑貨・おもちゃ・民芸品
Instagram|@kisei_boyaaa
 

Workshop:

おしるこちゃん
子どもも大人もお気軽真剣DJ体験
Instagram|@0465chan
 
わなげぼーぼー
新世代アナログゲーム
Instagram|@welcome.rpg.world
 
reverse maker HI-D
体験型家具と珍貴乗物
Instagram| @hi.d.shima
 
なのはな苑
数秘術占い
Instagram|@kn.hug1627x
 

Workshop(事前予約優先):

YUMEGIWA&Spiral Club
渋谷川のヌシについて思いを巡らせる散歩&ピクニック&ビオトープデコ&ビオトープづくり
 
YUMEGIWAのプロジェクトである「DAYDREAM FUNCLUB-渋谷川のヌシに捧げるエナジードリンクの研究開発」の一環として、ワークショップが開催されます。
 
【25日:散歩&ピクニック&ビオトープデコ】
SSSの初日である25日(土)は、Let’s Talk About Environmentをモットーに活動するSpiral Clubと共に散歩&ピクニック&ビオトープのデコレーションを行います。まず最初に、渋谷川の源流を辿る散歩を通して川のヌシに思いを馳せながら、都市に息づく生き物(植物、微生物)に注目していきます。散歩のあとは、ピクニック。エナジードリンクを飲みながら、のんびり散歩の感想をおしゃべりしましょう〜!最後に、リフレクション(振り返り)として、個々の感覚を頼りにSpiral Clubがお世話をしているビオトープをトロピカルにしちゃうデコレーションを行います。生き物や人々が自然と寄ってきちゃうビオトープを想像し、みんなで土や水草に触れながら、思い出をトロピカルな風景にしちゃいましょう。
→→→5月25日(土) 13:00~17:00/定員5人/無料/事前予約優先/お申し込みはこちらから
 
 
【26日:ビオトープづくり】
2日目の26日(日)は、Spiral ClubによるビオトープづくりWSを実施します!Spiral Clubはこのビオトープを、都市に住まう私たちの中に眠るアニミズム的感覚を取り戻し、渋谷川に自然と人の営みや循環を作り出すための実践的な場として捉えています。昨年9月のSSSでは、参加者の皆さんと作った4つのビオトープを通して、ヤゴという新たな命が産み落とされ、地域でのコミュニケーションも生まれました。今回のWSでは、生き物の命が輝く夏に向けて新たなビオトープづくりを行います。渋谷を交差する様々な人々と一緒にビオトープをつくり上げることで、渋谷川沿いに愛と命が吹き込まれるのでは?アニミズム的感覚を取り戻したい、自然に触れたい、渋谷に心地よい居場所を作りたい、そんな方は是非ご参加ください!
→→→5月26日(日) 14:00~16:00/定員10人/無料/事前予約優先/お申し込みはこちらから
 

Drink&Food:

Drinkuppers
世界のクラフトビール
Instagram|@drinkuppers
 
AMOAKO食堂
ガーナのソウルフード
Instagram| @amoako_foodtruck
*5/25のみ
 
Adwee Lalawee 2
タイパッタイ
Instagram|@adweelalawee2
*5/26のみ
 
 

Shibuya Slow Streamのうしろ側

いろんな方に足を運んでもらいたい。そして、少しゆっくりした時間が流れる渋谷川沿いのこのエリアでくつろいでもらいたい。そんな想いのこの取り組みは、敷居を高くしたくはないものの、とはいえ、その想いにある奥行きも感じてもらいたいと同時に考えてしまいます。というわけで、「Shibuya Slow Streamのうしろ側」と称して、想いを交わすトークをお送りします。
 
みんなでどうにかすることの回復
-SSSは4年目に突入しましたね。
 
なんか色々ありましたけど、まあ、色々あることのほうが大事ですしね。
 
-妙に意味深な言い方しますね。
 
いや、その、想いはそんなに変わってないじゃないですか。で、その想いにはまっすぐでありつつも、歩みはジグザグなほうが自然だなって。
 
-それはそうですね。それで、イベント全体のデザインも一新したという。
 
そう。デザインだけでなくって、実行委員会形式というスタイルで、推進体制も拡充されましたね。SSSって結局、「みんなでどうにかこうにかしていく」という営みを回復していくようなもんですからね。
 
-ん?どういうことですか?
 
マネジメントという⾔葉がありますけど、それって本来、管理を意味するものではないんですね。管理はコントロール。
 
-え?ああ。
 
英語のManagementって、「do something difficult」「deal with problems」というもので、「みんなでどうにかこうにかしていく」というニュアンスが近いのだそうです。どうにもならないものに対して、みんなでどうにかこうにかしていって、少しでも良い⽅向になるように動いていく。マネジメントという営みはそういうニュアンスがあるらしいんです。なんか、今の社会って、「みんなでなんとかする」っていうことを諦めて誰かに丸投げしちゃうみたいなことが多いと思うんですよね。あるいは、余白がなくギチギチに思惑通りにしようとして息苦しくなるか、どちらか。
 
-なんとなく言いたいことわかりますけど。
 
困りごとがあれば、みんなでどうにかしていくし、良い兆しがあれば、それをみんなで膨らましていく。そういうことを、いろんな立場のメンバーが寄り合ってできたら最高じゃないですか。
 
-SSSの会議、いつも盛り上がりますよね。
 
文化人類学者の猪瀬洸平さんが、参加すること自体が面白いお祭りのような会議ってあっても良いよねということを言っていたんですが、まさにそういうことで、基本的には、きっと愉しい仕事って、愉しい会話から生まれると思うんですよ。
 
 
背中を預けるようにして生まれる未来
-そういうことって、今回のテーマである「好運」となにかつながるんですか?
 
えっと、きっとつながるはずなんですけどね。なんというか、そういうこと手繰り寄せたくって、SSSを続けているのかもしれません。
 
-え、「笑う門には福来る」っていうことですか。
 
あははは。きっとそうなんでしょうね。
 
-とはいえ、もうすこし聞いてもよいですか?
 
なんか良く分からないけど、ワクワクしちゃうとか、きっとあっちのほうが面白いに違いないとか、それこそ、あそこらへんに探していたレコードがあるかもしれないとか、あの人と何か一緒に取り組めたら嬉しいとか、なんかそういう良い兆しみたいなものを感じることってあるじゃないですか。
 
-ありますね。
 
それを細かく説明するとなるとなんか萎えたりもするんだけど、でも、そういう好運を願って祈って、賭けていくような生き方というか、あり方ってあるじゃないですか。もちろん、ときには失敗して傷だらけになることもあるし、傷つけてしまうこともあるけど。
 
-はあ。
 
そういう賭けをみんなで愉しめたり、ゆるしあえたら最高だし、素直な気持ちで言えば、人は賭けられると嬉しいし頑張れたりするじゃないですか。
 
-ああ。
 
託し託され、賭け賭けられる。そういうような気持ちが健やかに生まれたり重なっていくことって、なんか良いと思うんですよね。
 
-また熱いですね。
 
そうそう。ついつい熱くなっちゃうんですけど、あまり前のめりになり過ぎたり、握ろう掴もうって力み過ぎるのも良くないんで、まさにスローに「果報は寝て待て」をのんびりできたら良いなって思います。
 
 
Shibuya Slow Stream実行委員会
supervise:丹野暁江 direction:熊井晃史  curation:阿久根聡子、宮﨑岳史、角田テルノ、橋詰大地 daily practice:Spiral Club、YUMEGIWA design:somedarappa  photograph:立山大貴 social media management:日比楽那  project management:服部優稀、橋本ゆう
 
OMK(YOUNG-G、MMM、Soi48)curated by 阿久根聡子 (都市は私たちのダンスフロアー)/ぽんぽこ山(馬場正道、tegadeteru、チャーハン、カントリー田村、テンテンコ)、よだまりえ、kacous limba、おしるこちゃん、バラエティショップ WAN-WAN、AMOAKO食堂 curated by 宮﨑岳史/奇声を発して暴れる坊や、reverse maker HI-D、なのはな苑、Drinkuppers、Adwee Lalawee 2 curated by 角田テルノ、橋詰大地(わなげぼーぼー)/pnnikin、Sofar curated by 熊井晃史